記念すべき「第50回報知映画賞」の表彰式が15日、都内で行われた。

 作品賞・アニメ部門に輝いた「劇場版『鬼滅の刃』無限城編  第一章 猗窩座(あかざ)再来」は外崎春雄監督と撮影監督、フィニッシング演出監督の寺尾優一監督が登壇。

外崎監督は「この作品にキャスト、スタッフ一同が1人1人、真摯に取り組んだ結果だと思っています。3D・CGのアニメーションが増えていく中で僕たちは手描きのアナログの作業にこだわって描き続けてきました。そこに今回は3D・CGでめまぐるしく動き回る無限城にキャラクターを乗せて描くというのが大きなチャレンジングな目標でもありました」と振り返った。

 さらに「スタッフが1人1人頑張ってくれて完成にこぎつけられたと思っています。そして、それを劇場で見ていただいた方に大変、評価していただけたのが本当にうれしく思っています。次の章以降も皆さんに楽しんでいただけるよう、一同、アニメーション制作に真摯に取り組んでいきたいと思っています」と決意表明した。

 公開122日間で興収379億円を突破し、国内歴代興収2位を記録している同作が、今年度の映画賞レースの幕開けとなる報知映画賞を受賞。前作「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」(20年公開)に続きシリーズ2度目の受賞となった。

 原作は2016年から20年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)氏の人気漫画。物語は家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)が、鬼になった妹の禰豆子(ねずこ)を人間に戻すため鬼殺隊へ入隊することから始まる。

 今作はシリーズ5年ぶりの長編映画で、歴代1位となる興収407.5億円を突破した前作を上回るペースで興収を伸ばしている。

 日本映画の世界興行収入が1000億円を超えるのは初めてのこと。

原作漫画の連載終了から5年たってもなお、「鬼滅の刃」は進行形で世界の人々に愛され続けている。

 この日の表彰式の模様はBS10で15日午後6時から放送される。

 ◆劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 原作は2016年から20年まで週刊少年ジャンプで連載された吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)氏の人気漫画。今作では冨岡義勇と共に行動していた主人公・竈門炭治郎の前に、上弦の参・猗窩座が現れ、戦いとなる。

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