東京都は15日、上野動物園で飼育している双子のジャイアントパンダ、シャオシャオ(雄)とレイレイ(雌)を来年1月下旬に中国に返還すると発表した。最終観覧日は同25日。

現在、国内で飼育されているパンダはこの2頭のみで、1972年10月にカンカン、ランランが上野に来日して以来、初めて国内にパンダが不在となる。

 シャオシャオとレイレイは2021年6月23日、父リーリー、母シンシンの子どもとして生まれた。幼少期は区別のためシャオシャオの背中には緑の線が入れられ、1つのチャームポイントのようにファンには愛された。11月20日時点でシャオシャオは104・6キロ、レイレイは95・1キロにまで成長した。中国側との協定で来年2月が返還期限だった。

 上野動物園では1972年のカンカン、ランラン来日以降、ホァンホァン、フェイフェイ、トントン、ユウユウ、リンリン、シュアンシュアンを飼育。リンリンが2008年4月に死に約3年のパンダ不在期間があったが、11年2月にリーリーとシンシンが来日。2頭の間に17年6月に上野で生まれたシャンシャンは23年2月21日に、リーリーとシンシンも昨年9月29日に中国へ返還された。

 16日以降はこれまで自由観覧だったシャオシャオも、レイレイとともに観覧場所を複数に区切り、係員の誘導に従って1分程度で移動する方式に変更される。23日以降は事前ウェブ申込による先着順予約制(各日最大4800人)、来年1月14日以降は事前ウェブ申し込みによる抽選制(各日最大4400人)となる。

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