スノーボード・ハーフパイプ男子で2022年北京五輪金メダルの平野歩夢(TOKIOインカラミ)が15日、都内で中国に本社を置く電気機器メーカーの「TCL」のブランドアンバサダー就任式に出席。「五輪前の大事なタイミングで一緒に歩んでいけることを光栄に思います。

五輪の舞台では自分らしい滑りを表現して、挑戦したいと思っているので、これからも歩んでいけることを非常にうれしく思います」と喜びを語った。

 今季初戦となったショーン・ホワイト氏(米国)が開催するザ・スノーリーグを制し、12日のW杯開幕戦も新技を駆使して2連勝とした。W杯は来年2月開幕のミラノ・コルティナ五輪代表選考を兼ね、大会で3位に入った平野流佳(INPEX)とともに代表を確実にした「今回の初戦で内定を込められるような結果で、無事にけがなく終えられた。一安心することはあるけど、気を抜かず残り2か月間しっかりやりきれるかどうか」。冬季では4大会連続、スケートボードで出場した21年東京五輪と合わせ、自身5度目の五輪出場となる。

 W杯開幕戦では、自身の中で4方向目となる逆スタンスで進行方向と逆向きに踏み切る「スイッチバックサイド」の3回転半技を決めた。27歳の五輪王者は「まだ五輪に向けて出したいトリックがあるので、それは五輪でパフォーマンスできれば」と新技投入を示唆。冬季五輪の個人種目では日本勢2人目の連覇が懸かるが、「連覇や金メダルにどれだけとらわれず、自分の限界値を超えられるか。自分を超えられれば、結果がついてくると信じたい」と飛躍を期した。

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