12月14日に香港・シャティン競馬場で行われた香港カップのレース中に男性が芝コースに侵入したことについて、15日の地元紙「東方日報」が報じた。

 レース中、侵入した男性に気付いたゲートキーパー職員が、内柵から駆け寄ってコース外寄りで取り押さえた。

散乱した持ち物は周りの数人のスタッフが回収。レースは7頭立てで行われており、直後に出走馬がコース内寄りを無事に通過したと報じた。日本勢はベラジオオペラ(牡5歳、栗東・上村洋行厩舎、父ロードカナロア)が出走し、2着に入った。

 香港ジョッキークラブのエンゲルブレヒト=ブレスゲスCEOは「この事件は警察に報告済みで調査中。馬と騎手の双方に安全上のリスクになる。香港ジョッキークラブは警備部門と対策を協議する」と話した。

 現地報道などによると、侵入した男性は11月26日に発生した香港北部の高層住宅街の火災事故で、香港政府に抗議活動を行う目的だったという。

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