Jリーグは15日、社員総会後、記者会見を開き、2025年12月期決算見込みと26年6月期予算の概要について発表した。

 シーズン移行に伴う決算期変更のため、26年6月期は6か月の変則決算となる。

25年12月期経常増減の決算見込みは主に協賛金収益の増加及びコスト削減により4億円の黒字、純資産は113億円となる見込み。

 26年6月期は、シーズン移行期の特別大会を盛り上げ、リーグを活性化させるための集客・露出施策や助成金の拡大を計画しており、純資産を財源とした43億円の赤字予算を計上となっている。

▽大規模プロモーション、国立競技場利活用施策費やデジタル広告費等の集客・露出費用を予算計上(32・2億円)

▽勝点及び最終順位に基づいて支給されるクラブ経営傾斜型助成金を予算計上(18・0億円)

▽降雪エリアをホームタウンとするJクラブを対象としたスポーツ施設整備のためのJリーグ降雪エリア施設整備助成金を予算計上(3・8億円)

 26年6月期予算(6か月)については経常収益174億円、経常費用217億円で43億円の赤字計上となっている。

 会見したJリーグ幹部は「これまで積み上げている内部留保もございまして、この赤字をもってJリーグの財務状況が大幅に悪化するわけではありません。この先もある程度見据えて、これだけの資金を投下しようと決断している。短期的な観点ではなくて、中長期の目線に立って設計したということで、ご理解いただければ」と説明した。

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