「第50回報知映画賞」の表彰式が15日、東京・渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルで行われた。「爆弾」(永井聡監督)で狂気をはらんだ謎の中年男を演じ、助演男優賞を受賞した佐藤二朗(56)は、新作映画の撮影のために欠席。
約2分半のメッセージ冒頭、佐藤は悔しそうな表情で体を揺らし「本当に(表彰式に)行きたかったです」と平謝りした。関係者によると、佐藤が原作・脚本・主演を務める映画「名無し」(城定秀夫監督、来年5月公開)で100人規模のエキストラを集める撮影日と重なり、泣く泣く欠席となった。
「爆弾」では連続爆破事件の鍵を握るとされる正体不明の男・スズキタゴサクを怪演した。この日は黒い帽子をかぶり怪しげな姿で登場し「タゴサクは坊主頭に十円ハゲがある役でしたけど、今撮影している映画がそれ以上に人様に見せられない髪形でして」と重ねて謝罪。新作でも、得体の知れない役柄で腕を振るっているようだ。
報知映画賞には2015年、助演男優賞を受賞した俳優・本木雅弘(59)の花束ゲストで登壇した。10年後に自身が受賞者となったことに「マジうれしいです、マジ感謝です!」と歓喜。あまりに率直な言葉に会場は笑いと祝福に包まれた。
劇団の役者と会社員を繰り返した20代を経て、「自分のための爪痕は残さない」を信条に、助演を中心にキャリアを重ねてきた。今作では準主役として興行収入25億円のヒットに導き「僕のように壁みたいな、臼みたいな顔をした何の変哲もない中年おやじが、(作品の)真ん中あたりに行くのは日本の映画界において悪いことではない」と積年の思いをあらわにした。
製作、共演陣、観客に感謝し「助演男優賞をいただき本当にマジうれしいです。
◆佐藤 二朗(さとう・じろう)1969年5月7日、愛知県生まれ。56歳。劇団での活動を経て、2000年にTBS系ドラマ「ブラック・ジャック2」出演を機に、映像にも活躍の場を広げる。08年、テレビ朝日系「拝啓トリュフォー様」で地上波ドラマ初主演。福田雄一監督作品で重宝され、11年のテレビ東京系「勇者ヨシヒコ」の仏役が話題に。主な作品はドラマ「浦安鉄筋家族」、映画「さがす」など。
◆選考委員 浅川貴道(読売新聞文化部映画担当)、荒木久文(映画評論家)、見城徹(株式会社幻冬舎代表取締役社長)、藤田晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役会長)、松本志のぶ(フリーアナウンサー)、YOU(タレント)、LiLiCo(映画コメンテーター)、渡辺祥子(映画評論家)の各氏(五十音順)とスポーツ報知映画担当。

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