「第50回報知映画賞」の表彰式が15日、東京・渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルで行われた。23年ぶりに作品賞、監督賞をダブル受賞した「国宝」の李相日監督(51)は「信頼こそ、その人の力を引き出す」と周囲に感謝した。

  * * *

 「国宝」で喜久雄(吉沢亮)の役者人生に影響を与える人間国宝・小野川万菊役を演じた田中泯(80)が花束ゲストを務め、吉沢と李監督を祝福した。

 ダンサーとして長く活躍しているが、「僕はデタラメで、勝手気ままで、自由を目指して踊る日々でした。その僕が(歌舞伎俳優役で)決まった踊りをするのは、かなりの覚悟が必要でした」。日本舞踊を基礎から習い、「ダンサーとして、とんでもない転機を与えてくれた作品になりました」と明かし、出演オファーをくれた李監督に感謝した。

 作品賞の表彰では、村田千恵子プロデューサーが登壇。「脚本完成前から参加してくれた吉沢さんをはじめ、スタッフ、キャストの厚い信頼があって出来上がった映画です」とあいさつした。

編集部おすすめ