読売テレビ日本テレビ系のアニメ「青のミブロ 第二期 芹沢暗殺編」(土曜・後5時30分)が、20日にスタートする。主人公・ちりぬにお役の梅田修一朗(30)、田中太郎役の堀江瞬(32)、芹沢鴨役の竹内良太(43)の声優3人が、それぞれの役に対する愛着のほか、アフレコの様子や見どころについて熱い思いを語った。

(古田 尚)

 ―それぞれのキャラクターに対する愛着は。

 梅田「僕は(ちりぬ)におと一緒に、キャストの皆さんと仲良くさせてもらってきた自覚がある。におが結んでくれた縁かなと思っています」

 竹内「芹沢鴨は本当に豪快。やりたいことは全てやりたいようにやるというすごく前向きなキャラクター。自分にはないものを演じる楽しさを教えてくれたキャラですね」

 堀江「(田中)太郎はとても多面的な子。本来あの(少年の)年頃の男の子が抱くにはあまりにも残酷というか、死と生のはざまを行っているところがかわいそうでありながら、めげずに前向きに生きる過程がとてもかわいらしいです」

 ―声で表現することの難しさや楽しさは。

 梅田「本当に出会いがいっぱい。小さい頃から、漫画やアニメのキャラクターが実在しているのではと信じようとする性格だったので、そのまま仕事につなげられるのはすごくうれしいです」

 竹内「時代も年齢も世界も飛び越えられますし。でも、間や息遣い一つで感情を表さないといけないシーンが多々あって…。セリフが『…』と、3点リーダーだけっていうところが要所要所である。音楽だけで見せるのか、自分の芝居、息だけで感情を表すのか。そのへんは声優の欲みたいなものがある気がします」

 ―アフレコの雰囲気は。

 梅田「一番楽しそうなのは竹内さんです」

 竹内「部活みたいなにぎやかさがあって。和気あいあいとしている中で、テスト、本番でガラッと変わる空気が好き。特に一期に比べて二期は本当に話がピリピリしてるので、本番が終わった後の『あー終わった』感が好きです」

 堀江「朗らかな現場と、休憩中も誰も一言も話さないピンと張り詰めた現場は、どっちが好きですか。僕は張り詰めている方」

 竹内「ピンと張り詰めているのが好きかな」

 梅田「僕は朗らかな方かな。でも現場によると思います」

 ―第二期の見どころは。

 堀江「僕は太郎として、芹沢とのやりとりというのは一番大事にしなきゃいけない。僕自身も明確に心構えを変えて臨んでいるアフレコなので、言葉に乗っている温度感とかそういったものから、二期の話の核心とか妙みたいなものを感じていただけたらうれしい」

 竹内「芹沢が突き動くためのトリガーみたいな出来事がたくさん散りばめられて、スイッチがどんどん入っていくところは注目していただきたい。いわゆる死にざま。死ぬその時まで向かっていく芹沢の気概や、自分の中の理屈や信念も表情と表現に出ているので、そういったところを見届けていただきたい」

 梅田「芹沢の人柄や、どういうふうに隊士たちと関わっていたのかっていう部分が描かれていくのが芹沢暗殺編。ミブロでしか感じられない芹沢のかっこよさや、逆にもろい部分、人間らしい部分をいっぱい感じ取ってもらいたい。一期とまた違った青のミブロを楽しんでもらえればと思っています」

 ◆青のミブロ 漫画家・安田剛士氏の週刊少年マガジン連載が原作。現在は「青のミブロ―新選組編―」として連載されている。

心優しい少年「にお」が、のちに新選組となる壬生浪士組、通称ミブロに加わって動き出す物語。第一期は、京の町の平穏を守るための戦いを通し、におが隊士たちと絆を深めていく様子が描かれた。第二期は「芹沢暗殺」が題材。ミブロのメンバーのお互いの正義がすれ違った末、芹沢鴨の暗殺に突き進む。

 ◆梅田 修一朗(うめだ・しゅういちろう)1995年10月11日、千葉県生まれ。30歳。22年、アニメ「魔法使い黎明期」のセービル役で初主演。同年、第17回声優アワード新人声優賞を受賞した。

 ◆竹内 良太(たけうち・りょうた)1982年9月22日、兵庫県生まれ。43歳。「進撃の巨人」などの声優のほか、NHK「ワールドスポーツMLB」など多数のスポーツ番組のナレーションも務める。

 ◆堀江 瞬(ほりえ・しゅん)1993年5月25日、大阪府生まれ。

32歳。17年テレビアニメ「ナナマル サンバツ」の越山識役で初主演。同年、第12回声優アワード新人声優賞。

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