米大リーグのドジャースなどでプレーした楽天・前田健太投手が16日、仙台市内の楽天モバイルパークで入団会見に臨んだ。背番号は「18」に決まった。

 日米通算165勝の右腕を巡っては巨人、ヤクルトなど複数球団が獲得調査を行っていたが、前田がこだわりを持つ「先発」で起用するという熱意と2年契約プラス出来高払いの総額4億円規模の好条件を持ってアタックし射止めた形だ。

 今季のチームは規定投球回数に到達した投手はゼロ。最多は藤井の109回2/3で、先発陣は古謝の挙げた7勝が最多だった。24、25年と2年連続で開幕投手を務めた早川は2勝止まり。9月に左肩を手術し、試合復帰まで4~5か月を要する見込みで開幕に間に合わない可能性もある。会見に同席した石井一久GMは「先発に芯を入れてほしいかなっていうとこはありますね。今年がすごくバランスが悪かったので、しっかりと先発陣というスクラムを組めるメンバーが入ってくれたことがすごくよかったなと思います」と先発陣に厚みをもたらす存在として期待を寄せた。

 来年4月に38歳を迎えるベテランが仙台でもう一花咲かせる。

 ◆前田健太(まえだ・けんた)1988年4月11日、大阪府生まれ。37歳。PL学園では1年夏と3年春に甲子園出場。06年高校生ドラフト1巡目で広島に入団。

15年オフにドジャースへ移籍し、今季までMLBでプレー。13年WBC、15年プレミア12日本代表。沢村賞2度、最多勝利2度、最優秀防御率3度、最多奪三振2度、ベストナイン3度、ゴールデン・グラブ賞5度など。185センチ、84キロ。右投右打。

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