広島の大盛穂(みのる)外野手(29)が16日、静岡・磐田市にある母校の静岡産業大を訪問し、堀川知広学長(75)にシーズン報告を行った。恩師の萩原輝久監督(61)とも久々に対面し、「こうやって帰ってこられる場所があるのはいいこと」と喜んだ。

 大盛は2018年育成ドラフト1位で入団。今季はキャリアハイの102試合に出場し、打率2割6分5厘をマーク。年俸も1100万円アップの3100万円(金額は推定)となり、入団時の10倍以上になった。「今季は100試合以上の試合出場が目標だった。暗い顔をしないで会いに来られて良かった」と笑顔。8シーズン目になる来季に向けては「もちろん、レギュラー奪取が目標。全143試合に出場したい」と前を見据えた。

 来年1月6日から鹿児島・徳之島でソフトバンクの近藤らと合同自主トレに参加する。今回が3回目で、日本を代表する打者から技術的な部分だけでなく、打席での心構えなど様々なアドバイスをもらって成長につなげた。「勉強になることが多い。今季は今まで打てていない球を打てるようになった」と効果は絶大だ。

 定位置確保にはライバルも多い。

中村奨やベテラン秋山、野間や今秋のドラフト1位で入団する平川らと争う。「全員に負けないぐらいな気持ちで今も練習しています。イチからの気持ちで勝負したい」。育成からはい上がった男が、さらなるブレイクを果たす。

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