4月にステージ3の腎臓がんを公表したフリーの野村邦丸アナウンサーが16日、東京・浜松町の文化放送で行われた定例会見にゲスト出演した。

 野村アナは、4月21日の生放送で「私の体の中、右の腎臓にがん細胞がありました」とステージ3の腎臓がんであることを報告し、同30日に腎臓摘出手術を受けた。

5月に仕事復帰している。

 闘病を公表後、初めての公の場。会見にはしっかりとした足取りで登場し「最終的にステージ4だった」と明かした。「今は腎臓がんだといい薬がでてきている。髪の毛が抜けたりすることも一切なかった」と説明。日常生活の変化は特にないという。「酒飲んでます。医者と飲んじゃったんですよ」と笑って振り返った。

 来年元日に放送される能登半島地震から2年の特別番組「常盤貴子 能登に寄せて~声でつなぐ復興の輪~」(午後2時半)で、常盤とナビゲーターを担当する。11月中旬に地震と豪雨被害に見舞われた石川・輪島市の町野町を訪問した。阪神・淡路大震災の取材をしたことがきっかけで、これまでも多くの被災地に足を運んだ野村アナ。今回は大病後の取材だったが、迷いはなかった。

「(復興が)どのくらい進捗(しんちょく)しているのか気になった」と真面目に語った後、「あの常盤貴子と仕事ができる。めちゃくちゃ高くないですか、モチベーション。伸ばさない手はない。よく、ご指名いただいた」と興奮気味に話し、報道陣の笑いを誘った。

 9月末をもって23年続けた平日午前中の生放送が終了。現在は「くにまる日曜日」(午後1時)を担当している。生活リズムには変化があったといい、「病気のこともあったので、体を休ませようと思ったら、まあ寝る。9~10時間寝るときもある。女房は『終わりだ』って『8時間で起きなさい』と言われています」と笑い飛ばした。大病を経てもマイクの前に座り続ける。「週1回に減りましたけど、これは幸せなこと。文化放送さんには、ありがとうですよね。

気持ちギャラがちょっとあがってくれると…」と、報道陣の前でギャラ交渉。同局の田中博之社長は、笑いながらそっぽをむき、交渉は破談に終わったようだ。

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