◆プロボクシング三大世界戦▼WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 正規王者・堤聖也―暫定王者ノニト・ドネア ▼WBA・WBO世界ライトフライ級(48・9キロ以下)王座統一戦12回戦 WBA王者・高見亨介―WBO王者レネ・サンティアゴ ▼WBO世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマット12回戦 王者アンソニー・オラスクアガ―同級4位・桑原拓(17日、東京・両国国技館)

 トリプル世界戦の計量が16日、都内で行われ、WBA・WBO世界ライトフライ級王座統一戦に出場するWBA王者・高見亨介(23)=帝拳=はリミットから100グラムアンダーの48・8キロ、WBOチャンピオンのレネ・サンティアゴ(33)=プエルトリコ=は48・7キロで、ともに1回でパスした。

 計量を終えた高見は拳を握りしめ感無量のガッツポーズで喜びを表現した。

「やりきりました。今回は早めに減量をスタートして思ったよりもスムーズに落ちた」と胸をなで下ろした。

 高見にとってはある意味、試合以上に気を使うのが減量だ。身長167センチとリミット48・9キロのライトフライ級では極めて大柄。普段から節制していても、ウェートは60キロを超えてしまい、10キロ以上の減量を強いられる。本番前のもうひとつの戦いを前に、友人でもある総合格闘家の平本蓮から貴重なアドバイスを受けた。「カロリーを取って(体重を)落とした方がいいと教えてもらった。グラムが少なくカロリーが多いチョコレートアイスを食べながら半信半疑で減量してみたら、順調に落とすことができた」と感謝した。

 計量後の写真撮影。2人で向き合うフェイスオフの際、サンティアゴがぶつかりそうになるぐらい顔を近づけてきた。これにはさすがに辟易(へきえき)したのか「今はやめてくれという気分。対応する余裕が無かった」と離れることを要求。

それでも相手が戦闘態勢に入っていることは十二分に感じ「ああいう気持ちを持って試合に臨んできてくれることがうれしい。どんな試合になろうが、倒しきって勝つ」と勝利を宣言。初防衛戦であり統一戦がライトフライ級のラストマッチ。無敗のままフライ級へ乗り込み、2階級制覇を狙うつもりだ。

 戦績は高見が10戦全勝(8KO)、サンティアゴは14勝(9KO)4敗。

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