サッポロビールとミズノは16日、大阪市内で会見を行い、両社が協働開発した新しいノンアルコールビール「サッポロ SUPER STAR」を来年2月25日から近畿エリア限定で販売することを発表した。

 来年で150周年を迎えるサッポロビール、120周年となるミズノ。

全くジャンルの異なる老舗メーカーがタッグを組んだ。ノンアルコール市場は24年の売り上げが5年前と比べて123%と右肩上がり。運動後に飲んでもらうことを想定し、麦芽やホップのほか、クエン酸や、運動で失われやすい電解質(ナトリウム)も配合されている。

 ミズノでは22年4月から南信州ビールと瓶入りのノンアルビールを発売。「販売や生産をどうやって伸ばしていくか考えていた時、絶妙なタイミングで(サッポロビールの)声かけがあった」(同社・中田匠常務執行役員)。両社で市場調査、テストを重ねて、「スポーツノンアル」として新商品が誕生した。サッポロビールの商品にも付いている「スター」と、ミズノの往年のブランド名にちなみ、「SUPER STAR」と名付けられた。サッポロビールの坂下聡一マーケティング本部長は「親和性のあるネーミング。この商品でどういう体験をしてほしいか、2社のブランドがマッチした」と明かした。

 大阪市に本社があるミズノのお膝元と言える近畿エリアで来年2月25日から販売。350ミリリットル缶のオープン価格で184円前後(税込み)。パッケージはさわやかな青色を背景に、文字は日本古来の勝負ごとに縁起が良いとされる「勝色(かついろ)」を使用。

全国展開は未定となっている。

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