女優のキムラ緑子が16日、大阪市内で行われた主演舞台「わが歌ブギウギ―笠置シヅ子物語―」(来年1月2日~20日=東京・三越劇場、来年1月24日~2月1日=京都・南座)の取材会に出席した。

 「東京ブギウギ」などヒット曲を飛ばし、「ブギの女王」とうたわれた歌手・笠置シヅ子さん(キムラ)の半生を描く物語。

現在、東京公演開幕に向けて稽古の日々を送っているが「とても強く人を愛するとか、人とすごく強くつながるとか、誰かを励ますとか。なんか生きる力があり、誰かのためになるっていう力がすごいある方だなって台本を読んでいて思うので、すごい愛の話になるんだろうなと思っています」と力強く語った。

 ラストではブギメドレーもあり、見せ場の1つ。「歌は往生しますね。ブギの女王ですからそれが1番のプレッシャー」と笑わせた。踊りながら歌うパフォーマンスで息切れしないために、自主稽古では走りながらどこまで歌えるかを試していることを明かしたキムラ。「歌は大変です。そんなにうまく歌えるわけではないんですから、大目に見ていただくとして。でもそこはそこで頑張りたい」と自らを鼓舞した。

 自身も京都で学生演劇や劇団をやっていたこともあり、京都は「第2の故郷」とも話す。南座で憧れの笠置さんを演じることについて「(南座は)全くの別世界。まさか自分が南座で笠置シヅ子さんのような方の作品をやるとは夢にも思ってなかったので、不思議な感覚はあります。

私自身が楽しみなんですけど、なんとも言えない感慨がありますね」とにっこり。「私のことを知っている皆さんが応援に来てくれたらいいなと思っています」と呼びかけた。

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