中日の藤嶋健人投手が16日、名古屋市内の商業施設で一日警察署長を務め、特守詐欺防止を呼びかけた。

 イベントでは電話による特守詐欺を実演し、会場の笑いを取るなど、和やかな雰囲気で行われた。

集まった人に、啓発品を手渡した右腕は「ちょっとでも怪しいと思ったら、誰かに相談してほしい。警察の方も協力してくれますし、一人で抱え込まないように」と注意喚起した。

 イベント直前、警官服に着替えた際、ベルトのサイズが合わなかった。「減量が順調に進んでいて、うれしかった」。

 体重93キロで臨んだ昨季は右内転筋を損傷し、開幕を出遅れた。脂質を制限し、88キロで迎えた今季は、キャリアハイの60登板を果たし、4年連続50試合登板を達成した。来年はさらに3キロ落とした85キロで開幕を迎える考えだ。この日の朝は、85キロを計測したが、わずかに増減しているようで「1月中盤には完成させて、2月は(85キロ)ジャストでいけるように」と2月1日に照準を合わせた。

 だが、不安要素がある。「ボーナスステージがあるでしょ? クリスマスにお正月。2月にはバレンタインでチョコがいっぱい来ると想定して…」と笑いを誘いながらも、「暴食は一日だけ。節制して、気をつけていきたい」と決意。

誘惑に打ち勝つ覚悟を見せた右腕が、15年ぶりのリーグ優勝へ、ブルペンの柱となる。

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