広島・島内颯太郎投手が16日、マツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、4200万円アップの年俸1億3000万円でサインした。来季8年目で初の大台突破。

1億円プレーヤーの仲間入りに「プロに入った時から、この大台は一つの目標でしたし、達成できてうれしく思います」と胸を張った。

 今季はセットアッパーとして60試合に登板し、4勝2敗1セーブ、29ホールド、防御率1・40。23年の62試合、24年の58試合に続いてフル回転した。「防御率も今までは一番よかったのが2点台。1点台は勝ちパターンで投げる上では最低ラインだと思っていたので、クリアできたのもうれしい」と満足しつつも、阪神に目の前でリーグ優勝を決められたことを「かなり悔しい気持ち。あの試合の印象がすごく大きい」と回想。「本当に優勝に対する気持ちが強くなりました。チームとして気持ちを入れ替え、勝ちに向かって全員で」と来季を見据えた。

 新選手会長にも就任しており、球団との交渉は1時間以上の長時間。「個人的な話はほとんどなくて、選手から球団への要望などを」と自覚を示した。チームリーダーとして「これからは自分のことだけではなく、もっともっとチームのことを考えて」と宣言。「もっともっと、勝ちに対しての意識をチームとして持っていかないといけないと感じている。

そういう雰囲気づくりを僕もやりますし、僕らの世代が中心になってやっていかないと」と表情を引き締めた。

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