テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は17日、高市早苗首相と日本維新の会の吉村洋文代表が16日に国会内で会談し、自民、維新両党が国会に共同提出した衆院議員定数削減法案について、来年に結論を得るよう協力することで一致したことを報じた。

 今国会での成立は断念し、衆院議長の下で選挙制度の在り方を検討する与野党協議会で議論する。

コメンテーターを務める元テレビ朝日社員の玉川徹氏は、成立が見送りとなった議員定数削減法案に「国会議員の定数を削減する合理的な理由がわからないんです」と疑問を投げかけた。

 続けて国会議員定数を巡り「日本以外の先進国が人口あたりでどれぐらい国会議員がいるかって比較してみると」とし日本は「むしろ国会議員の数が少ない方なんです」と解説した。続けて「日本より少ない先進国ってアメリカしかないんですけど、アメリカは連邦議会だけじゃなくて、あそこ合衆国ですから。州ひとつひとつが国みたいなもんなんですね」とし「州の議員まで入れると、日本の方がアメリカより少ないってことになっっちゃうんです」とし「それをさらに減らすってどうなんだろう?」と疑問を投げかけた。

 さらに国会議員は「憲法の43条に、両議員は全国民を代表する選挙された議員でこれを組織するってあるんです。全国民の代表なんです」とし「それがどんどん数が減っていくと、全国民の声が届かなくなっていく可能性の方が高いわけです」と指摘した。

 その上で「僕はもし、身を切る改革っていうなら歳費を削れ、と思っているんです。もし1割削るっていうんであれば、定数を1割削るんじゃなくて、歳費を1割削ればいいと思っているんです」と提言し「それは、メリットがあって、議員をおいしくない職業にするっていうことだと思うんです。定数削減したら世襲の議員たちがまた通りやすいから通って、新しい人が出られないってことになるんで。僕は、定数削減はしない方がいいと思っています」と指摘していた。

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