米朝事務所所属の最若手落語家による研鑽(けんさん)会「俺が一番おもろい2026」に出演する桂二豆、桂弥壱、桂天吾、桂八十助、桂米舞の5人が17日、大阪市西成区の動楽亭で取材に応じた。

 「俺が一番おもろい」は2023年にスタート。

24年は「新・俺が一番おもろい」、今年は「俺が一番おもろい・結び」として発展的に解消したはずだが、事務所の丸山汐香(きよか)氏の強い意向で4年連続開催の運びとなった。

 天吾が「事務所がこういうふうにやってくださることはなかった。勉強の場をくださってありがたい。まだまだひよっこですが、ここから将来の米朝が現れるかもしれない」とブチ上げると、二豆は「俺は関知してない」と大師匠に恐れ多いとばかりに首を横に振った。それでも天吾は「米朝事務所は米朝、枝雀、ざこば、南光がいて僕たちが端役として出してもらえるから生活ができる。でもいつまでもこのままではいられない。僕ひとりで何人かが潤えるようになったら」と胸を膨らませた。

 紅一点の米舞は今年1月に年季が明けたばかり。「未熟で不安が多いんですが、私が一番おもろいということを見せつけたい」と意気込んだ。さらに「今までカワイさだけで乗り切ってきたんです。今までトチっても『米舞ちゃんやからな。かいらしやん』みたいな感じで皆さん見てくださった。

こう見えましても結婚もしましたしアラサーですわ。ちゃんと落語を聞いてもらえるようにお稽古を重ねていかなアカンなと思っております」と最年少の26歳は意気込んだ。

 「俺が―」は1~5月の毎月20日午後7時に動楽亭で開演。毎回5人のうち3人が出演し、1月から順に米舞、八十助、天吾、弥壱、二豆の順でトリを務める。

編集部おすすめ