◆報知プレミアムボクシング ▽後楽園ホールのヒーローたち 第28回年末特別版【前編】
2025年も残すところ、あとわずか。12月のボクシング連載「後楽園ホールのヒーローたち」は、年末特別編として、本紙評論家で元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏(43)に25年の振り返りと、26年の予想を掲載。
【第5位】▽WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦(2月24日、有明アリーナ)
△王者・堤聖也(引き分け)同級4位・比嘉大吾△
1995年生まれ同士の4年4か月ぶりの再戦は、予想通りに打ち合いとなった。この試合のハイライトは何といっても9回の攻防だ。比嘉の左フックに堤がダウン。再開後に仕留めにかかったが、今度は逆に堤のカウンターの右ストレートがヒット。比嘉は前のめりにキャンバスに崩れ落ちた。立ち上がったがダメージは明白。チャンスとみた堤はパンチをまとめたが、比嘉は何とかしのいだ。
一進一退の激しい攻防のまま終了のゴング。3人のジャッジ全員が114―114だった。比嘉は前年9月に当時のWBO王者・武居由樹に挑み、11回にダウンを奪いながら僅差の判定負け。
【第4位】▽WBA・WBC世界フライ級王座統一戦12回戦(3月13日、両国国技館)
〇WBC王者・寺地拳四朗(TKO12回1分31秒)WBA王者・ユーリ阿久井政悟●
戦前の予想では拳四朗がリードしていたが、開始のゴングが鳴ると阿久井の動きが光った。キーポイントは、ジャブの差し合いでどれだけ優位に立てるか。そう思って見ていると、阿久井の距離感が非常によく、ジャブから得意の右につなげ、序盤は対等以上に見えた。
中盤からは一進一退の攻防になったが、11回を終わっての採点は2―1で阿久井がリード。しかし、ダメージの蓄積は阿久井の方が大きかった。拳四朗は最終12回、右ストレートでチャンスを切り開くと、連打を仕掛け一気にフィニッシュへと持ち込んだ。激しい12ラウンドに及ぶ攻防の中、最後は2階級制覇を達成している拳四朗の戦略、戦術が光った一戦となった。日本人王者同士による統一戦は、想像以上に激しく、好ファイトだった。
【第3位】▽WBC世界バンタム級王座決定戦12回戦(11月24日、トヨタアリーナ東京)
〇2位・井上拓真(判 定)1位・那須川天心●
話題性という意味では2025年のトップクラスで、正直、どちらが勝つか分からなかった。戦前の予想ではスピードに勝る天心が若干リードとも思っていたが、最後はキャリアの差が出た。
4回終了後の公開採点を聞いて、拓真は「よし」と思ったはずだ。天心は流れを引き戻そうと必死だったが、結局、変わることはなかった。初の世界戦となった天心に対し、拓真は7戦目と経験値の差が浮き彫りとなった。この試合は、ボクシングファンだけでなく、普段ボクシングを見ない人たちにも興味を抱かせる一戦となった。陰のMVPは試合を成立させたプロモーターだと思う。
【第2位】▽WBC・IBF世界バンタム級王座統一戦12回戦(6月8日、有明コロシアム)
〇WBC王者・中谷潤人(TKO6回終了)IBF王者・西田凌佑●
潤人(中谷)の試合の入り方に驚かされた。通常ならば初回は相手の出方を静かに見ていくものだが、いきなりの猛攻だった。セコンド陣と話し合って決めたというが、開始直後からフル回転の相手に西田は面食らったはずだ。本来、西田はディフェンス力に優れた選手で、相手のパンチをまともに受けない。それがうそのように、初回から潤人のパンチがことごとくヒットしていた。
潤人は相手との距離が遠くても、近くても、どんな状態からでもパンチを当てる技術を持っている。相手にとってはお手上げだ。だが、西田は3、4回とポイントを取ることができたし、敗れはしたがチャンピオンとしての意地は見せた。最終的には潤人の強さが際立った一戦となった。
【第1位】▽4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦(9月14日、名古屋・IGアリーナ)
〇4団体統一王者・井上尚弥(判 定)WBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ●
過去最強という評価を得ていたアフマダリエフだったが、そんな相手にも尚弥(井上)は付け入る隙を与えなかった。何より、ボクシングの幅が広いということを改めて証明した。尚弥はファンから求められているものが、他の選手とは比べものにならないぐらい高いレベルにある。倒すのは当たり前で、その倒し方がどんなものなのか。本人もそれを分かっているのか、必ず倒しに行く。だから、被弾もする。ダウンシーンがあるのは、リスクを冒してでも倒しに行く姿勢を崩さないからだ。
だが、この試合は違った。ジャブ、ストレートをヒットして動く。アフマダリエフが打ち返そうとしても、もうその場にはいない。終始スピードで圧倒。足を使い、テクニックをフル回転させ相手を翻弄(ほんろう)した。結果は判定だったが、KOでなくてもあそこまでファンを満足させられるボクサーは、世界中探してもそうは見当たらない。さらにボディー打ちの妙技だ。序盤から狙い澄ましたように打ち、相手がタフなアフマダリエフでなかったら、中盤にはボディーブローで試合が決まっていたはずだ。アフマダリエフが中盤から一気に失速したのは、ボディーブローの影響だ。
尚弥のオールマイティーな姿に最強の相手もお手上げだった。圧倒的な攻撃力で敵をねじ伏せるスタイルに加え、同じ土俵に立たせずポイントアウトするヒットアンドアウェー。試合後は、今の尚弥に勝てる選手はいないと感じた。



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