今季まで巨人の2軍監督を務めた桑田真澄氏(57)が18日、都内で24年から2軍公式戦に参加しているオイシックスの「チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)」就任会見に出席。来年1月からのCBO就任に向けて「皆さんこんにちは。

桑田真澄です。また新たな挑戦をしたいなと思いまして、契約にいたりました。微力ですが全力を尽くしたいと思っております。よろしくお願いします」と決意を示した。

 オイシックス球団によると、CBOのミッションは「強く、愛され、選ばれる球団」になるための球団の文化とブランドの構築。主な役割として、主に球団の基盤強化・発展、およびチーム編成の強化を担う。具体的には監督・コーチ・チームスタッフへの助言や指導、選手育成のための育成メソッド考案への助言に加え、練習環境の構築・整備、選手の評価など多岐にわたる助言を行う。

 25年ドラフトではオイシックス球団史上最多となる3人が指名された。今後もNPBでの活躍を見据えた選手を持続的に輩出できる育成メソッドの考案が必要として、「桑田氏には、技術的な指導だけでなく、プロフェッショナルとしての心構えなど、球団独自の文化づくりをになっていただきます」と期待を寄せた。

 桑田氏は現役時代に通算173勝(141敗)、最優秀防御率2度、MVP、最多奪三振、沢村賞を各1度受賞。引退後は評論家活動の傍ら、早大大学院、東大大学院で投球フォームなどの動作解析などにいそしみ、東大や桜美林大の特別コーチとしてアマチュア指導に携わった。21年に投手チーフコーチ補佐として15年ぶりに巨人復帰し、22年は投手チーフコーチ、23年はファーム総監督、24年から2軍監督に就任。

今季は2年ぶり29度目のイースタン優勝を果たした。

 10月下旬までみやざきフェニックス・リーグを指揮。その後、球団は若手が伸び悩んだことを理由に同ポストから外す方針を伝え、フロント入りを打診したが、桑田氏は1軍が優勝を逃した責任があるとして固辞。10月28日に退団が発表され、スポーツ報知の取材に「少しゆっくりと過ごしてエネルギーを充電して、今後の人生を考える時間にしたい」と語っていた。

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