松竹の大谷信義(おおたに・のぶよし)名誉会長が10日10時24分、死去したと18日、同社が発表した。80歳だった。

病気療養中だったという。

 通夜、告別式は既に近親者による密葬にて執り行われた。後日お別れの会を執り行う予定。日時・場所等の詳細は決まり次第、公式ホームページなどで発表する。

 悲報を受け、「男はつらいよ」シリーズなど同社で数多くの名作映画を手掛けた山田洋次監督がコメントを発表した。山田監督は「寅さんシリーズで忙しかった頃、まだ若者の大谷信義さんがぼくの組のスタッフに宣伝部員として参加したときからの長い長いお付き合いでした。穏やかで、ユーモアを解して、映画については冷めた目できっちり評価できる人」と振り返った。続けて「ああ、もうあの信義さんに逢えないかと思うとなんとも言えない寂しさが迫ってくる、その思いは松竹社員だけではなく彼を知る人なら誰もが共感できることだと思います。ご冥福を祈ります」としのんだ。

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