プロボクシングの六島ジムは18日、元IBF世界バンタム級王者で、現IBF世界スーパーバンタム級8位の西田凌佑(六島)が、来年2月15日に大阪・住吉スポーツセンターで、同級6位のブライアン・メルカド・バスケス(メキシコ)との世界挑戦者決定戦に出場すると発表した。西田はIBF世界バンタム級王者だった6月、WBC王者だった中谷潤人(M・T)との2団体王座統一戦で敗れて以来の再起戦が、いきなり2階級制覇への足掛かりとなるビッグマッチとなった。

 西田はこの日、大阪市内の六島ジムで会見。「再起戦で挑戦者決定戦を組んでいただいて感謝している。やると決めたからにはもう一度、世界王者になりたい。(バスケスに)勝って、もう一度なれるように頑張りたい」と意気込んだ。

 六島ジムによると、当初、西田は元IBF世界スーパーフライ級王者・ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)との世界挑戦者決定戦を行うようIBF本部から指令を受けていたが、アンカハス側が辞退。同本部から再度指令があり、バスケス戦に落ち着いた。

 西田は中谷戦で右肩脱臼により試合続行不可能となり、6回終了TKO負け。その右肩について「今は右フックが思い切り打てる状態」と快方をアピールした。17日から実戦練習のスパーリングも開始。西田が中谷戦でのプロ初黒星を糧に、再び世界への階段を上る。

 プロ通算成績は、29歳でサウスポーの西田が10勝(2KO)1敗、30歳でオーソドックスのバスケスが32勝(26KO)1敗。

編集部おすすめ