フィギュアスケート 全日本選手権 兼ミラノ・コルティナ五輪最終選考会(19日開幕、東京・代々木第一体育館)

 男子の公式練習が18日に行われ、三浦佳生(オリエンタルバイオ・明大)が氷の感触を確かめながら調整した。4回転ループはフリーの曲かけでは回転が抜けたが、その後、着氷した。

「自分の調子はもちろん良かったけど、周りがみんなバンバン4回転をやっていて、すごく楽しい練習だった」と充実の表情を浮かべた。

 左脚のけがの影響を考慮しながら今季を戦ってきたが、11月からペースを上げた。「スケートカナダが終わってからは、リミッターを解除した状態で練習を続けてきた。これこそ自分の万全の状態というところに持っていけている」と自信を見せた。

 10月のGPフランス杯後に取り入れたメンタルトレーニングの効果も実感している。「ご機嫌の状態と不機嫌の状態のバランスが変わってきた。練習の時に不機嫌95%、ご機嫌5%みたいな状態から、だいぶ不機嫌が顔を出さなくなってきた」と自己分析。この日の練習の序盤はループが氷になじまず、なかなか決まらなかったが、「ご機嫌な状態だったので、最後はループがいい感じで終われた。このご機嫌を保って試合まで運んでいきたい」と口にした。

 来年2月のミラノ・コルティナ五輪の代表争いは鍵山優真、佐藤駿に次ぐ3枠目が混戦模様だ。佐藤はシーズンベスト、世界ランクでともに3番手につけているが、全日本の結果が大事になってくる。「誰かが飛び抜けて3枠目をリードしているとかでもない。

全日本で結果を出す以外ないのかなという感じ」と気合を入れた。

編集部おすすめ