18日放送のTBS系情報番組「ゴゴスマ」(月~金曜・午後1時55分)では、15日に東京・赤坂の個室サウナ店で夫婦2人が死亡した火災で、店の経営者が非常用ボタンの受信盤の「電源を入れたことがない」と話していることや同室の木製のドアノブが壊れていたことなど様々な問題点が判明したことを報じた。

 コメンテーターで出演の元財務官僚でニューヨーク州弁護士の山口真由氏は「オーナーがどういう話をしているか分かりませんけど、安全配慮義務は法令上の基準と慣習上の基準があると思います」とまず発言。

 「法令上というのは結構細かく条例の方で決まってるはずなんです。少なくともサウナ室の中に火災報知機、温度が異常になった時、150度以上になった時に検知するようなものを設置しなきゃいけない。それがあったのかどうか分かりません。火災報知機が鳴ったけど、それはサウナ室の外にあったものが感知したってことだったんで、そこがどうだったのか?」と続けると「慣習上は、条例をつぶさに確認してませんが、おそらく東京消防庁の基準による限り、ドアがパニックドア、つまり押して開けるものってことと警報ってことは条例上の基準ではないのではないかと思うので。それは慣習法上そういうものだってなってれば、その慣習をきちんと守ってなかったってことで問題があるんじゃないか」と説明。

 「おそらく条例とかを見る限り、個室サウナを想定してないんですよね。ガラスドアにしてるのって外から人が見て、ガラスの中の人は大丈夫かなって監視できるような設定なんですけど、個室だったら一部ガラスドアでもあんまり意味がないじゃないですか? 中を見るってことが逆に想定されてないので。それが想定されていないような条例になっていて、それが個室サウナみたいなものに合っていたのかどうか、考慮が必要なんじゃないかと思います」と続けていた。

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