女優の山口智子が18日、横浜市・山下ふ頭で20日にオープンするイマーシブミュージアム「THE MO5EUM YOKOHAMA」先行披露レセプションに出席した。

 山口は「音」のライブラリー「LISTEN.」のプロデューサーを担当。

2010年から「地球の音を未来に残す」ためのプロジェクト「LISTEN.」を開始。きっかけはハンガリーを訪れたことだった。「ブタペストに初めて訪れた時にドナウ川が流れてザ・西洋の都と思っていたけど、初めて訪れた時に闇の夜が美しくてその中に聞こえてくる音楽や建築物のきらめきを見るとめちゃくちゃアジア」。親近感を抱いてのことだったという。

 以来、世界各国を旅してきた山口。最初の展示にはカザフスタンの民族音楽アンサンブル「トゥラン」が選び、その理由を「彼らが演奏していたのに恋をして、感動して。ぜひ彼らを撮影することから始めたい。初恋の相手ということで最初はトゥランにしました」と説明した。

 現在は「今、興味が改めて起こっているのは日本。不良少女が1回家を飛び出して、またふるさとに帰る感覚」と原点回帰。来場者に向けて「今と古のコラボ。分断する壁を乗り越え、融合していいものを作り上げてきた。

境を取っ払う発信地にして。目を閉じて耳を澄まて」と呼びかけた。

 同所は海に面したロケーション。新たなデートスポットとして提案されると、山口は「私もデートにきていいですか?」と笑顔。「恋人同士で来ていただいて未来の一歩を踏み出してほしい」と願った。

 会場は戦後から高度成長期まで物流のために使った「山下ふ頭4号上屋」の建物。3月31日まではオーストリア出身の画家・クリムト、シーレによる絵画を用いた「ウィーン世紀末芸術『美の黄金時代』」の展示も行われる。

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