フィギュアスケート女子で2022年GPファイナル金メダルの三原舞依(シスメックス)が18日、今季限りで競技生活から引退することを表明した。

 この日は19日開幕の全日本選手権の会場で公式練習に取り組んだ。

今大会は「(スケート人生)18年間の集大成」と位置づけて臨む。練習後の取材で「今季限りでの競技生活が一区切りか」と問われ、「はい」と答えた。

 昨季は右足首と股関節の状態悪化により、全日本のフリーを棄権。その後の大会にも出場できずシーズンを終えた。陸上のトレーニングを増やし、足首を強化するなど、今季の復活へ向けて取り組んできた。

 「今シーズン始まる前から自分がどこまで復活させられるかを、自分にプレッシャーをかけながら、前に滑っていたときよりもできる演技を、と思いながらやっていた。シーズン始まってからは自分が思っているところまで行きたい思いと、どうしてもついてこないところがあって、葛藤があった。全日本に11回目の出場をすることができて、幸せをかみしめている。自分の願望としても、長く続けていきたいという思いが強かった。毎日、練習していく中で応援してくれたり、『舞依ちゃんならできる』と言ってくれる日々があと数日なんだと考えながら過ごしている。全てを込めて、この全日本で出し切りたい」

 引退を決めたのは今月9日の、シスメックスのインスタグラムに自身の思いをつづった少し前。今後の試合出場は未定。

引退後のキャリアも決まってはいないが、「大好きなスケートをちょっとでも長く、ちょっとでも多く氷の上にいたい思いが強い。(アイス)ショーにも出たいし、振り付けだったり、自分の大好きなスケートに恩返しをしていきたい。応援してくださる皆さまに感謝の全てはお伝えできていないので、これからの人生で『いつも本当にありがとうございます』という思いを伝えたい」と柔らかい表情で話した。

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