サッカー元日本代表FWで、早大サッカー部で監督を務めた松永章さん(77)の「喜寿」を記念した祝賀会が18日、都内ホテルで行われた。斉藤俊秀氏、相馬直樹氏、外池大亮氏ら早大ア式蹴球部同窓会メンバーを中心に、約70人が集まった。

 教え子たちから次々に祝福の言葉を掛けられていた松永さんは「これだけ多くの方に集まっていただき、本当にうれしい」と感謝を述べた。OBたちは懐かしさを感じながら、互いに旧交を温めた。ア式蹴球部は今季、2部リーグで2位となり1部昇格をつかんだ。後輩たちへ「優勝を目指してほしい」と優しいまなざしで期待を込めた。

 現役時代は「ハイエナ」の異名をとった松永さん。藤枝東高から早大を経て、日本リーグ(JSL)・日立製作所に入団。1972年からは4年連続で2桁得点をマークし、72、73年に日本リーグ得点王に輝いた。今年8月10日に亡くなった元日本代表FWの釜本邦茂さん(享年81、当時ヤンマー)とは、4年連続で最終戦まで、激しい得点王争いを演じた。

 引退後は、早大監督として93、94年に全日本大学選手権で優勝、96年に関東大学リーグ優勝を果たした。

 ◆松永 章(まつなが・あきら)1948年8月8日生まれ、77歳。静岡県出身。藤枝東高で戦後初の高校総体、国体、高校選手権の3冠を達成。

早大を経て71年に日立製作所に入社。引退後は早大の監督を務めた。72、73年にJSLの得点王を獲得。JSL1部で176試合出場82得点。一試合最多6得点(74年)や、7試合連続得点(75年)を記録した。国際Aマッチ10試合出場2得点。168センチ。

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