18日放送のNHK報道番組「ニュースウオッチ9」(月~金曜・午後9時)では、高市早苗首相と国民民主党の玉木雄一郎代表がこの日、党首会談を行い、「年収の壁」を178万円まで引き上げることで合意したことを報じた。

 消費者物価指数に連動して基礎控除と給与所得控除を4万円ずつ引き上げ。

働く納税者の約8割にあたる年収665万円以下を対象に「年収の壁」が178万円になるよう特例的に引き上げる今回の合意について記者キャスターの広内仁氏は「今回の決着、自民党が国民民主党に歩み寄った形です」と報じると「これによって高市政権としては次の通常国会に提出する来年度予算案の成立へ一気に前進しました」と続けた。

 さらに「参議院では少数与党ですので、国民民主党の協力は大きな支えとなります。玉木代表は高市政権との連携のあり方が新たな展開に入っていくと話していまして、国民民主党がより与党に近づいていくのか注目されます」とした上で「ただ、気になるのは財政への影響です。今回の年収の壁の見直しによって税収は年間およそ6500億円減るということです」と指摘していた。

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