今季1軍14試合 巨人の小林誠司捕手(36)が18日、激しい正捕手争いを戦い抜くことを誓った。都内で行われたトークショーに今季限りで引退した重信慎之介氏(32)と参加。

「高いレベルで競い合えるような位置にいたい。もちろん負けていない部分もある」。経験や強肩といった自身の強みを発揮していく構えだ。

 トークショー内で今年の漢字一文字を「戦」と回答。今季は岸田、大城に加えてFAで甲斐が加入。ファーム暮らしが長く続く中で「我慢強く、忍耐強く、いつかチャンスが来ることを信じながらやっていた」と腐らずに自分がやるべきことに集中。6試合の先発を含む14試合の出場にとどまったが「もっと試合に出たい。もっと貢献できたなとか、あれできたなとかたくさんある」とスタメン奪取への思いをさらに強くした。

 来季の競争も激化の一途をたどる。捕手陣では今季最多の78試合に出場し、来季から新主将に就任することが決定した岸田を軸に甲斐、大城、そして今季2軍で打率3割2厘をマークした山瀬らとの勝負となる。「もちろんやりがいもありますし、岸田、甲斐が隙を見せていたら僕の(入れる)チャンスはどんどん増えていくと思うんで」と野心をギラつかせた。

 その上で掲げるのは、2012年以来、14年ぶりの日本一。

「勝ちにつながる貢献をしながらリーグ優勝、日本一を必ず取りたい。銀座パレードを経験したいので、ご声援よろしくお願いします」とファンに向けて宣言。悲願成就に向け、大きな役割を勝ち取る。まだまだ背番号22が燃えている。(臼井 恭香)

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