将棋の福間香奈清麗=女王、女流王座、女流名人、女流王位、倉敷藤花=が18日、都内で行われた「第7期清麗戦就位式」に出席した。

 渡部愛女流四段を挑戦者に迎えたシリーズは、3勝0敗のストレートで防衛。

4期連続6回目の戴冠(たいかん)となった。「自分なりに工夫を試みたシリーズにできた。一方で中終盤反省するところもあり、収穫のあるシリーズだった」と振り返った。

 福間は前期終了後に、主催する大成建設株式会社の相川善郎社長の「頭で考えず行動する」という言葉に感銘を受けたという。「将棋では深いことを考えず、身体で覚えた将棋を指そうと思った。作戦を考える中で息詰まることもあったけど、その作戦を思い出したながら自分なりに形を変えて、ぶつかり合えた」と回想。「身体で覚えた将棋にはほど遠いけど、精進していきたい」と意欲を見せた。

 福間は9日、6月に新しく制度化された「対局の日程と出産予定日の前後計14週の期間が一部でも重なる場合、対局者が変更される」をめぐって、連盟へ要望書を提出した。翌10日に大阪市内で会見を行うと、連盟は16日に「昨日、緊急常務会を開催しタイトル戦の対局者が妊娠・出産する場合の本対局規定を一部変更することとしました」と、同規定の削除と公式戦番勝負対局規定検討委員会(仮称)の設立を発表していた。

 この日は日本将棋連盟の清水市代会長も同席したが、共に言及はなかった。

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