メ~テレ(名古屋テレビ放送)と名古屋市美術館、東映は19日、来年3月20日~6月7日の会期69日間、名古屋市美術館で「『銀河鉄道999』50周年プロジェクト 松本零士展 創作の旅路」を開催することを発表した。

 松本氏は1954年に15歳で漫画家デビュー。

以来数多くの作品を描き、さらに自身が昔から制作したかったアニメという世界を通じ、表現のフィールドを広げファンを魅了してきた。壮大な宇宙を背景に、永遠の命に憧れ機械の体を手に入れる旅に出た鉄郎と、謎の美女メーテルの旅路を描いた「銀河鉄道999」は、77年の連載が開始されると、またたく間にテレビアニメ化・劇場版アニメ化が決定。主題歌「銀河鉄道 999」(ゴダイゴ)と共に“999ブーム”が全国を席巻した。

 さらに同時期に連載・アニメ化された「宇宙海賊キャプテンハーロック」は国内にとどまらず、フランスではテレビアニメ「キャプテンハーロック」が最高視聴率70%を記録。2012年にはフランス及び世界の芸術と文学分野で貢献した人物を対象とした芸術文学勲章シュヴァリエを受章し、作品がアートとして高く評価された。

 本展は、初期作品を含む300点以上の原画、初公開の資料や貴重な思い出の品々を通して、マンガとアニメというふたつのフィールドで独自の世界観を表現し続けた松本氏のアーティストとしての技術と力、70年を超える創作活動で未来に託したメッセージを読み解く。「セクサロイド」(68年)、「男おいどん」(71年)など多く作品を世に送り出し、その貴重な作品や資料を、アート視点、テクニック視点、ストーリーテラー視点など多面的に検証。さらにそれらの表現によりメッセージされた松本氏の「作家」としての哲学と、それが生まれた背景を重ね合わせ、松本零士という創造者・アーティストの価値と魅力を展観していく。

 前売チケットは、各プレイガイドで、1月9日午前10時より発売する。

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