現役ドラフトで楽天から広島に移籍した辰見鴻之介内野手が19日、マツダスタジアム内で入団会見を行った。移籍が決まって10日が経過。

「今は気持ちの整理もついて、広島で一花咲かせようという気持ち。まずは開幕1軍を目指して、最低でも2ケタは盗塁したい」と、意気込んだ。

 福岡で自主トレ中に楽天・石井一久GMから連絡を受けたという。「ネットとかで書かれていたので、あるかなと思っていた部分もあった。気持ち的に準備していたというか、あまり驚きはなかったです」と、受け止めた。

 育成入団から2度の支配下昇格を繰り返し、1軍出場は2試合のみ。今季も1軍出場はなかったが、イースタン・リーグで断トツの31盗塁をマーク。「まずは自分の武器である足を生かして、どんな形であれホームにかえって、点を取る仕事ができれば」。内外野を守れるユーティリティーとして期待される。

 チーム内で代走のスペシャリストとして活躍する羽月とは同学年で、一昨年オフには合同自主トレも行った。移籍を連絡した際には「ウソでしょ」と、自身以上の驚きの反応があったという。背番号は、羽月が昨季までつけた「69」に決まった。

「切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」と、身近なライバルとしのぎを削っていく。

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