◆プロボクシング 全日本新人王決勝▽スーパーフライ級(52・1キロ以下)5回戦 布袋聖侑―松尾タンク拓海(20日、東京・後楽園ホール)

 12階級の出場者が19日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで行われた前日計量に臨み、スーパーフライ級は東軍・布袋聖侑(21)=大橋=はリミットの52・1キロ、西軍・松尾タンク拓海(20)=真正=は52・0キロでともに一発パスした。

 戦績は布袋が4勝(1KO)1敗2分け、松尾が5勝(2KO)1分け。

 計量後、取材に応じた布袋は「去年出た時に5か月で4試合。試合で切り替える感覚は残っていた」と昨年東日本新人王準決勝で敗れたものの、前回の経験を生かして調整が順調に進み、待望の東日本新人王を獲得した。今回は勢いに乗って全日本新人王を目指すが、勝てば大橋ジムからは6人目となる。「気合が入りますね」と力を込めた。

 対戦相手については動画を見たそうで「パワーがあって、当てカンの良い選手」と警戒。「打ち合う時は打ち合いなど、どんな展開でもできるように練習した』と胸を張った。

 宮城・宮城農高時代の恩師から「お前は八重樫東選手に似ている。ああいう選手になれ」と現大橋ジムのトレーナーでもある元世界3階級制覇王者のような打ち合いを嫌がらず、気持ちで戦う選手を目指すよう指導されたという。

 大橋ジムからは井上尚弥、今永虎雅が27日にサウジアラビアで試合を行う。八重樫トレーナーもサウジに同行予定で、布袋は「勝利を届けたい」と全日本新人王の称号を手にしてチームに弾みをつけるつもりだ。

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