◆プロボクシング 全日本新人王決勝▽フェザー級(57・1キロ以下)5回戦 謝花海光―豊永太我(20日、東京・後楽園ホール)

 12階級の出場者が19日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで行われた前日計量に臨み、フェザー級の東軍・謝花海光(じゃはな・かいり、20)=M・T=、西軍・豊永太我(たいが、20)=ウォズ=はともに56・9キロでクリアした。

 戦績は謝花が4戦全勝(1KO)、豊永は6戦全勝(1KO)。

 計量後、取材に応じた謝花は「調整は順調でした。自分のボクシングをして勝ちたい」と意欲を示した。

 沖縄・中城村生まれ。祖父がペルー人、祖母が日本人という家系で、ボクシングの名門である宮崎・日章学園高を卒業後、大学特待推薦の話を断り、単身で亡き祖父の母国であるペルーへ。ペルー国籍を持っていた父の紹介で、同国初の世界王者、元WBAライトフライ級(48・9キロ以下)世界王者アルベルト・ロッセル氏のもとでボクシング修業に励み、ペルー国選手権57キロ級で銅メダルを獲得。同国の2024年パリ五輪強化選手にも認定された。

 帰国後、世界3階級制覇王者の中谷潤人(27)に憧れてM・Tジム入り。中谷とはスパーリングで胸を貸してもらいながら、腕を磨いてきた。「試合の対戦相手が右でも左でも(中谷とのスパーは)やってもらうだけで自信になるし、刺激になります」と言う。中谷からは「落ち着いて、いつも通りに。気負わずに」と言葉をかけられたという。

 勝てば、M・Tジムでは中谷以来、2人目の全日本新人王獲得となる。

「絶対に取りたいです」と力を込めた。

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