フィギュアスケート 全日本選手権 兼ミラノ・コルティナ五輪最終選考会 第1日(19日、東京・代々木第一体育館)

 女子ショートプログラム(SP)が行われ、18日に今季限りでの引退を表明した2022年GPファイナル覇者の三原舞依(シスメックス)は62・77点で滑り終えた。

 「最初のポーズに立つまでに、たくさんのお客様の声が聞こえて、本当に幸せだなと思った。

それだけでガッツポーズしそうになった。パワーを詰めて、心にいただいて、ショートを最後まで滑れたので、感謝の思いでいっぱい。もしフリーに進めたら、その思いもこめてしっかりノーミスしたい」と振り返った。

 中野園子コーチに背中を押され、最後の全日本のスタート位置へ。「戦場のメリークリスマス」の曲に乗り、2回転半、3回転フリップを決めた。後半の連続ジャンプは最初の3回転ルッツで着氷が乱れたが、2回転トウループまで持ち込んだ。

 演技を終えると、スタンディングオベーションの観客席を笑顔で見渡した。「3回転―3回転についてはすごく悔しい思いでいっぱいだけど、それ以上に今シーズン、サマーカップから試合を経ていくごとに見つけた反省点を改善して滑れたと思う。スピン、ステップでレベル4をいただけたことや、フリップのGOEも含めて以前のジャンプが返ってきているんじゃないかなと。そこについてはすごくうれしい」と口にした。

 18日に引退を表明後、たくさんのメッセージが届いた。「友達や世界中のスケーターからいただいた。

応援してくださっている皆様からもたくさんいただいたり。本当に幸せ者。ここ数日なかなか眠れなかったりしているなかで、いろんな幸せなことを頭の中で考えながら過ごす日々が多い。改めて、スケートに出会うことができて、素敵な皆様に出会うことができて、本当に幸せ者だなって思っています」とかみしめた。

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