フィギュアスケート全日本選手権 兼ミラノ・コルティナ五輪最終選考会 第1日(19日東京代々木第一体育館)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、昨季4大陸選手権4位の友野一希(第一住建グループ)は88・05点で4位発進とした。スピンで転倒があり、演技終了直後は思わず苦笑い。

「笑うしかなかった。最後までらしさ全開だった。会場の雰囲気もミスも。もったいない部分も自分の全部を出してしまった」と振り返った。

 冒頭の4回転―3回転トウループは成功せさせ、3本目のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も決めた。スピンでの転倒で1点の減点を受けたが、「あれだけ(練習を)やってきたから出せた演技」と上々の立ち上がりを見せた。

 今大会に出場する男子では最年長の27歳。今季を集大成の一年として臨んでいる。だが、進退については公言していない。今大会にはチームの仲間も多く応援に駆けつけた。「俺、引退させられるんかな?」お自身も驚くほどの激励が飛んだ。

 来年2月のミラノ・コルティナ五輪代表を目指す。

鍵山優真、佐藤駿が有力となり、残り1枠を友野やSP2位の三浦佳生らが争う展開となっている。多くの選手の熱が入る大一番。「意識しないと言えば嘘になるが、試合は自分に集中してできている。とにかく最後まで自分のためにスケートをしたい」と自信の演技を一番に考えている。初の五輪代表へ。勝負のフリーも高い集中力で、切符をつかみ取る。

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