阪神が19日、新外国人として、ダウリ・モレッタ投手(29)=前パイレーツ=を獲得したことを発表した。1年契約の年俸100万ドル(約1億5600万円)で、背番号は99。

救援で期待の助っ人右腕は「日本でプレーすることは長年の夢。熱狂的なタイガースファンの前でプレーするのが楽しみ」とコメントした。

 150キロ超の直球と“魔球”を操るドクターKだ。実績十分で23年には55試合に登板。昨年3月に右肘のトミー・ジョン手術を受けたが、今年8月にメジャーに復帰し、18試合で1勝1敗、防御率3・24と順調な経過をたどる。奪三振率が高く、メジャー通算112試合で116回2/3を投げ、同10・65(138個)。マイナーでは、243登板で同11・9まではね上がる。

 その驚異的な数字は、決め球の“逆スラ”が生む。通常のスライダーは回転のかけ方から、右投手なら一塁側方向に曲がるが、モレッタの場合は三塁側に変化。23年にMLB公式サイトで取り上げられたほどだ。

 また、同サイトによると、パイレーツ時代のエピソードからニックネームは「ビッグ・バンク」。三振を奪ってイニングを終えた際などには、ポケットから20ドル札を出し、親指、人さし指、中指をこすり合わせてお金を示すパフォーマンスも、ファンに支持された。

 新加入のマイナー通算85発のディベイニーは今季の同僚で、残留が決まったドリスも同じドミニカ共和国出身とチームにもスムーズに溶け込めそうだ。鉄壁リリーフ陣をさらに強固にする奪三振マシン。球団初のセ・リーグ連覇に導き、ビッグマネーをもたらす。

 ◆ダウリ・モレッタ(Dauri Moreta)1996年4月15日、ドミニカ共和国生まれ。29歳。2015年にレッズ入団。21年にメジャーデビューし、パイレーツ時代の23年には55試合に登板した。メジャー通算成績は112試合で6勝5敗2セーブ、防御率4・17。188センチ、102キロ。右投右打。

 ◆お金パフォメモ お金を使ったパフォーマンスで有名なのは、日本のプロレス界をリードするAEWのオカダ・カズチカ(38)だ。リングに「金の雨を降らせる男」という意味合いで「レインメーカー」を名乗り、入場時などに自身の顔が入った紙幣を客席へばらまく演出が定着している。

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