来年2月に開幕するミラノ・コルティナ五輪スノーボード・ビッグエア(BA)とスロープスタイル(SS)で男子日本代表入りを確実にした木村葵来(きら、ムラサキスポーツ)が19日、東京・品川区で行われたイベント「目黒スノークリスマス」に出席。初出場となる五輪へ「これからは五輪でできるように、2160(横6回転技)の練習もしていきたい」と決意。

難度を上げた技を手に、同種目の日本男子初のメダル獲得を目指す。

 10歳頃、サンタさんにお願いした通りの「スノーボード」を贈られたという木村。五輪は当時から憧れた舞台だった。「(14年)ソチ五輪を見て『うわ、格好いい!』と思ったからスノーボードを本格的に始めたので、次は子供たちがテレビで僕が滑っている姿を見て、格好いい選手になりたいと思ってもらえるような選手になりたいと思ってきた」と、初の夢舞台へ思いを強くした。

 14日のBAのW杯第3戦では、1回目に横5回転半技を決めると、3回目には逆スタンスで横5回転半技を決めて2位に入り、代表入りを確実にした。五輪本番に向けては「3年前から2160は練習してきた。今年は雪山ではスムーズにできてきた」とさらに難度を上げる意気込みだ。次戦は年が明けた1月8日開幕のSSのW杯米アスペン大会。BAから代わって「自分を表現することが大事」と木村。本番まで約1か月半。21歳が憧れの舞台へ突き進む。

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