岩井俊二監督「失敗しても僕のせいじゃない」２５年前の主演映画振り返る
イベントに出席した（左から）庵野秀明監督、岩井俊二監督、鈴木敏夫/氏（カメラ・中西珠友） 画像（1枚）

　映画監督の岩井俊二氏、庵野秀明氏、鈴木敏夫氏が１９日、映画「式日」（２０００年公開）の特別上映イベントを都内で行った。

　同作に主演した岩井監督の３０周年を記念したトークショー。

庵野監督が鈴木氏の手がけた「風立ちぬ」に声優として出演するなど親交はあったが、３人で並ぶのは約２５年ぶりとなった。

　庵野監督にオファーした鈴木氏は「特撮映画をやろうとしていた。変わって、落ち着いたのが『式日』だった」。「役者より監督の仕事を経験した人がいい。監督の役は岩井さんだなとピンと来た」と庵野監督が岩井監督を指名。「岩井さんがダメな時は、自分でやるしかないかな」と覚悟を持ってオファーしたという。

　岩井監督は「後から台本見たらものすごく登場していたので、これをやるのかと動揺した」と不安を感じたが、演じる役に集中できることから「俳優として挑むとこんな身軽。映画が失敗しても、僕のせいじゃない」とリラックスして撮影に臨んだ。俳優再挑戦の可能性を聞かれると「セリフが３行未満だったらやります」と笑っていた。

編集部おすすめ