歌手のMISIA(47)が大みそかの第76回NHK紅白歌合戦(後7時20分)で紅組の最終歌唱者に内定したことが19日、スポーツ報知の取材で分かった。紅組のトリを務めるのは7年連続7回目。

連続では、美空ひばりさん(1963~72年の10年連続)に次ぐ偉大な記録になる。

 戦後80年の節目の今年は、8月16日に故郷・長崎に凱旋(がいせん)。「大切な人と、キャンドルに祈りを込めながら大切なことを見つめ直す」をテーマとしたライブシリーズ「MISIA CANDLE NIGHT」を稲佐山公園野外ステージで行い、愛と平和を願い、祈りをささげた。

 7月には「大阪・関西万博」の日本ナショナルデー「ジャパンデー」に“日本代表”として圧巻のパフォーマンス。YouTubeで全世界に向けて発信された。同局への貢献度も抜群で、夏の大型音楽特番「MUSIC GIFT」に出演。和歌山・高野山の金剛峯寺から「希望のうた」を披露した。

 独特の緊張感と重圧のかかる中で、平成から令和にかけて、紅組の最終歌唱者として視聴者を魅了してきたMISIA。NHK関係者は「日本を代表する歌い手のひとり。名実ともに申し分がない」と太鼓判を押す。

 近年、収録出演の出場歌手も増えているだけに、生演奏にこだわり、NHKホールに立ち続ける姿を高く評価。この関係者は「非常に価値があること。

彼女の魂の歌声は唯一無二。国内外で様々な『分断』が進んでいるが、それを包み込む力がある。紅組の最後を締めくくるのにふさわしい」と語った。

 この日の曲目発表では「MISIAスペシャル」を歌うことが伝えられた。どんな選曲になるのか、期待は高まるばかりだ。紅白のテーマは「つなぐ、つながる、大みそか。」。世代、性別、言葉、人種-その全ての壁を取り払い、MISIAが歌声を届ける。

 ◆MISIA 本名非公表。1978年7月7日、長崎県出身。47歳。98年シングル「つつみ込むように…」でデビュー。2000年「Everything」が大ヒット。

04年、女性ソロ歌手として初の5大ドームツアー達成。21年、東京五輪開会式で「君が代」を独唱。23年、奈良・東大寺で初ライブを開催。今月23、24日に神奈川・ぴあアリーナMMでクリスマスライブを行う。

 〇…白組の最終歌唱者は、バンド史上最大規模のライブを行うなど充実の10周年イヤーを送るMrs.GREEN APPLE、3年ぶり出場のback number、5年連続トリを務める福山雅治が候補。トップバッターは今年を象徴する楽曲「イイじゃん」を歌う「M!LK」が濃厚だ。

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