戦力均衡化を目的に導入されている「ぜいたく税」でドジャースが今季MLB最多となる1億6937万5768ドル(約267億円)を支払うと19日(日本時間20日)、複数の米メディアが伝えた。

 大谷翔平投手、山本由伸投手、M・ベッツ内野手やF・フリーマン内野手など、スター選手がそろうドジャースは、昨年のぜいたく税も1億301万6000ドル(約162億4000万円=当時レート)で全30球団最多。

昨オフにスコットやイエーツらを補強した今年は、約100億円アップとなった。2位となったヤンキースの9163万7501ドル(約145億円)に大差をつける破格の金額で、米「USAトゥデー」のB・ナイチンゲール記者は自身のX(旧ツイッター)で「12球団の総年俸額を上回っている」と指摘した。

 ぜいたく税の対象となったのは、ドジャース、ヤンキース、メッツ、フィリーズ、ブルージェイズ、パドレス、レッドソックス、アストロズ、レンジャーズの計9球団だった。

 ◆ぜいたく税 米大リーグで年俸総額が基準額を超えた球団に課される課徴金。球団間の格差是正や戦力均衡を目的に、2003年に導入された。基準の総額は23年が2億3300万ドル(約340億円)、24年が2億3700万ドル。対象球団は1年目が超過分の20%、2年連続だと30%、3年以上連続になると50%が課税される。基準額を2000万ドル以上超過した球団はその金額によって追加で課税される。

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