12月20日の中山9R・ひいらぎ賞(2歳1勝クラス、芝1600メートル=12頭立て)は、クリストフ・ルメール騎手が騎乗したクレパスキュラー(牡2歳、美浦・栗田徹厩舎、父リオンディーズ)が勝利。8月の新馬戦で札幌・芝1800メートルの2歳レコード1分47秒2を記録した大物候補が、連勝で単勝1・8倍の1番人気に応えた。

勝ちタイムは1分32秒9(良)。

 最内枠から道中は馬群の中を追走。折り合いはギリギリだったが脚をため、直線は馬場の真ん中を突き抜けた。上がり3ハロンは1位タイの34秒2をマーク。2着のリゾートアイランドには2馬身半差をつける完勝だったが、クリストフ・ルメール騎手は「すごくかかる」と疲れた様子。「2、3番手で勉強できたけど、次また落ち着くかは分からない。パワーがすごくてリラックスできない。引っかかっても伸びているし、強い馬です」と苦笑いを浮かべた。

 ゴール後にはそのまま検量室前に戻すことができず、鞍上の判断で馬場内のポケットにとどまり引き手を待つ場面も。栗田調教師は「課題が多いです。入れ込むわけではないが、我を失うところがある。この馬の武器でもありますが、事故だったり、取りこぼしにつながりますからね。

ただ、ポテンシャルはすごいと思います」と神妙に振り返った。次走は未定。

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