落語家の春風亭一花が、このほど、28日にNHKで放送される演芸番組「よせによせ 第3回」(午前5時20分)へ向け取材に応じた。

 桂二葉との演芸番組も5か月ぶりの3回目。

今回は一花の要望で大人計画主宰・松尾スズキをゲストに迎えた。「本当にお優しくて、たくさん気を使ってくださった」と松尾にメロメロの様子。「夫婦」をテーマにした同番組第3回を3人のトークでも盛り上げる。

 プライベートでも仲の良い二葉との掛け合いについては「普段二人でしゃべってる時のもっと自由な感じがもう少し番組でも出せたらなと思っています。まだ緊張してかたくなっちゃう部分があるので、目標はもうちょっと、気楽で楽しくお話をうかがっていけるような番組にしたいって思ってます」とまだまだ成長の途中だ。

 一花は今年10月、若手噺家の登竜門である「NHK新人落語大賞」を3年連続3度目の本選出場で受賞したばかり。「今年は『ここは負けない』と意地で押し通した一年だった」と振り返り、「夢みたいで、やっと実感がわいてきた。仕事も増え、めまぐるしい」と日々をかみしめている。

 自身が同賞を受賞した今だからこそ感じる思いがある。「落語会には後輩も先輩もかなわないなって思う人いっぱいいるし、負けたくない人がいっぱいいる。そんなみんなにスポットライトが当たったらいいなと思います。自分一人じゃできないことを感じる一年でもあったので、来年は落語界がうわーって盛り上がるように、自分ができることをやりたいと思っています」。

さっそく23日には同賞本選で戦った6人(一花、桂九ノ一、桂米輝、春風亭昇羊、笑福亭笑利、立川かしめ)で「東西激闘競演会2025」を東京・滝野川会館で行う。

 番組においての目標は、以前からぶれることなく「中井貴一さんをゲストにお呼びすること」と話す一花の躍進から目が離せない。

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