全国高校駅伝大会(21日・たけびしスタジアム京都発着、男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロ)のエントリーリストが20日、発表された。東海ブロック枠で5年ぶりに出場する常葉大菊川は池谷凜、龍尾茉那が、コンディション不良で外れた漢人ひかり主将(いずれも3年)の分まで快走を誓った。

 コンディション不良で補欠に回った主将の思いを胸に、常葉大菊川の選手が全国の舞台に立つ。アンカーの5区で起用される池谷は「(キャプテンの漢人には)ここまで支えられてきた。全国の舞台を楽しみたい」と、キッパリ。2区抜てきの龍尾は「みんなで全国に行く、という気持ちで戦ってきた。自分らしい走りを見せたい」。2人の3年生が気合を入れ直した。

 リーダー不在のピンチを力に変えた。夏以降、練習では漢人に代わって副将の池谷が、先頭に立って選手を引っ張った。週に1回、生徒たちだけでミーティングを開いて同じ思いを共有した。県大会の4位から東海大会ではジャンプアップ。各県1位校を除く最上位校に与えられる全国切符を3位でもぎ取った。

 県大会、東海ともサポートに回った漢人主将は、「(東海では)みんな自信を持ってスタートラインに立っていた。

『一緒に全国行くんだからね』って言われて、大丈夫だと思った」と振り返った。

 駅伝の強豪・立命館宇治(京都)でコーチ経験のある大谷元気監督(30)が就任して3年目。今の最上級生とは同じタイミングで学校に赴任した。「3年生になった時、都大路に行こう」。交わした約束は実現した。次の目標は、チームの過去最高18位超え。3年生を中心にチーム一丸となって全国に挑む。(塩沢 武士)

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