フィギュアスケート 全日本選手権 兼ミラノ・コルティナ五輪最終選考会 第2日(20日、東京・代々木第一体育館)

 男子でショートプログラム(SP)1位の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)がフリー183・68点、合計287・95点で優勝。1993年に3連覇した父の正和コーチと史上初の父子での連覇を達成し、来年2月のミラノ・コルティナ五輪代表に内定した。

 冒頭のサルコー、続くトウループと出来栄え4点以上を引き出す美しいジャンプを跳んでいったが、後半の4回転トウループで転倒するミスがあった。キス・アンド・クライで得点と順位を見届けると、声をあげて号泣した。「もう本当に悔しすぎて。優勝できたというよりも、まだまだ弱いなっていう感情があふれ出てきた」と涙の理由を明かした。

 初出場の北京五輪では銀メダルを獲得した。2大会連続の夢舞台になる。「今のままでは五輪の表彰台に上がることすらギリギリのライン。しっかり安定した演技ができるように、また一から気持ちを入れ直して頑張りたい」と語った。

 「日本のエース像っていったら羽生(結弦)くんだったり(宇野)昌磨くんだったり(高橋)大ちゃんや、いろんな人がいる。自分はまだそこには全然到達できていないというのが現状。もっともっと信頼されるスケーターになりたいし、まだまだ後輩たちに負けていられないので、もっと高みを目指して頑張りたい」と気持ちを新たにした。

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