バレーボール 世界クラブ選手権(20日、ブラジル・ギリェルメパラエンセアリーナ)

 クラブ世界一を決める大会の準決勝が行われ、アジア2位で日本の大同生命SVリーグの大阪Bが、ザビエルチェ(ポーランド)に3―0(25―17、25―23、25―19)で快勝し、日本のクラブで初めての決勝進出を果たした。

 日本代表でリベロの山本智大は「勝てばファイナル進出ということで非常に熱が入りましたし、自分たちの強みであるサイドアウトとディフェンスの面で貢献できたことはとてもうれしく思います」と、チームを通じてコメントした。

 日本代表オポジットでチームの主将の西田有志がチーム最多に並ぶ13得点で攻撃をけん引した。キューバ出身のアウトサイドヒッター(OH)、M・ロペスも13得点と左右の両看板が躍動。OH富田将馬も7得点で貢献した。フィンランド出身のトーマス・サムエルボ監督は「ゲームのメインポイントとしては、アタックの効果率が極めて高かったことです。サーブで攻めて相手のレセプション(サーブレシーブ)を崩すことが出来ました。ディフェンスではどんなボールも必ずタッチし、良い状態でカウンターアタックまで持っていけていたと思います。良い意味で落ち着いて、集中力を切らすことなくアグレッシブにプレー出来ていたと思います」と選手をたたえた。

 日本のクラブ史上初めて立つ決勝は、21日(日本時間22日早朝)に行われる。相手は、予選ラウンドでフルセット惜敗したイタリア1部セリエAの強豪・ペルージャと再び激突。相手には日本代表エースの石川祐希が所属する。山本は「明日も相手がどのチームであっても、大阪ブルテオンがやるバレーは変わらない。優勝して金メダルを取って日本に戻りたいです」と決意を込めた。

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