フィギュアスケート 全日本選手権 兼ミラノ・コルティナ五輪最終選考会 最終日(21日、東京・代々木第一体育館)

 女子でショートプログラム(SP)13位の三原舞依(シスメックス)はフリー127・86点、合計190・63点でラスト全日本を終えた。2022年GPファイナル覇者の三原は、開幕前に今季限りでの引退を表明していた。

 スタート前、名前がコールされると大歓声がわき上がった。「ジュピター」を演じきった。冒頭のルッツ―トウループの連続3回転を含むすべてのジャンプを降りた。美しいスパイラルには、拍手が起こった。

 右足首と股関節のケガが悪化し、昨年の全日本選手権はフリーを棄権した。その後2か月間リンクを離れることになったが地道な努力を重ね、五輪シーズンの今季、復帰を遂げた。演技後はリンクにうずくまり涙。中野園子コーチと抱き合った。

 19日のSPの演技後には「18年間スケートを続けることができて、つらかったシーズンもあったなかで、こうして戻ってくることができて、こうしてたくさんの皆様の前で滑ることができていることに感謝の思いをたくさん持っている。その思いをしっかり込めつつ、リンクの一番上のお客様まで届くような演技をしたい」と話していた。

編集部おすすめ