◆ラグビー リーグワン第2節 神戸28―23三重(21日・三重交通Gスポーツの杜鈴鹿)

 神戸が三重を28―23で破り、今季初勝利を飾った。前半23分、CTB李承信主将(24)からパスを受けたWTB植田和磨(23)が、インゴール右へ2試合連続となるトライを決めた。

「神戸にはいいバックスがそろっていて、自分も生かしてもらえている。そこで取り切らないとWTBじゃない」と役割を全うした。

 今秋は日本代表の欧州遠征にも参加。初となる代表キャップも手にした。「代表に行ってから、気持ちに余裕が出てきた」。2024―25シーズンはアーリーエントリー選手としてリーグワンに出場したが、「目の前のことでいっぱいいっぱいだった」と振り返る。世界を相手にしたことで、冷静にトライを取り切る嗅覚に磨きがかかった。

 ニュージーランド代表のCTBアントン・レイナートブラウン(30)らが加わり、経験豊富な仲間が名を連ねる。「自分は思い切ってプレーするだけ。神戸を強くできるように経験を積みたい」。優勝へのキーマンへ、成長曲線を描く。(藤田 芽生)

 ◆植田 和磨(うえだ・かずま)2002年12月4日、兵庫・明石市生まれ。

23歳。4歳から明石ジュニアラグビークラブで競技を始める。報徳学園では1年時から3年連続で花園に出場。7人制日本代表として24年パリ五輪に出場し、今春、神戸に加入。今秋、15人制日本代表にも選出され、キャップ数は2。177センチ、86キロ。ポジションはWTB。

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