◆全国高校駅伝・女子37回(21日・たけびしスタジアム京都発着、5区間21・0975キロ)

 大阪薫英女学院の河村璃央(3年)が“久保超え”の走りを見せた。10位でタスキを受けると、8人を抜き去り2位に浮上。

同じ2区の東大阪大敬愛・久保凛(3年)を抑え、12分45秒で区間賞を獲得した。「区間賞はずっと狙ってきた。3回チャレンジしてやっとかなった」と念願の初受賞をかみ締めた。

 河村も1年時から全国舞台を経験してきた。実績は十分だが「世界でも戦っていて、同じ大阪で近い存在でもある。一緒に走れるのは光栄」と久保の存在に一目を置く。そんな中で「自分は駅伝とロードが得意。勝ててうれしい」と、800メートル、1500メートルを主戦場にする久保に対して自らの土俵で意地を見せた。

 今回は5区間の中で、唯一、3年生として選出された。「今年は主将になったこともあり、他の3年生の思いを背負って、引っ張る思いは強くあった」と準優勝に貢献。「年々順位が上がっているので、来年こそ」と2016年以来の優勝は後輩に託した。(森口 登生)

 ◆河村 璃央(かわむら・りお)2007年6月3日、大阪・堺市生まれ。

18歳。東百舌鳥小4年時に「JRCみはら」で陸上を始める。東百舌鳥中時代は学校の部活動に所属。大阪薫英女学院に入学すると、1年時から全国高校駅伝を経験。陸上を始めてから種目はずっと長距離。3000メートルの自己ベストは9分16秒00。血液型はO型。身長は160センチ。好きな食べ物は肉。

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