サッカーオランダ1部アヤックス加入が発表された元日本代表DF冨安健洋(27)が21日、成田空港着の航空機で帰国し、来年6月開幕のW杯出場への思いを明かした。2月に右膝の手術を受け、7月に英プレミアリーグ・アーセナルを退団。

無所属でリハビリに励み、復帰が見えてきた。来年1月の実戦復帰、24年6月以降遠ざかる代表では来年3月31日強豪イングランド戦(アウェー)のピッチを目指すとした。

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 11月の代表活動中、森保一監督(57)は冨安について「(W杯に)間に合うと思っている。プレーして、いいパフォーマンスを発揮すれば、候補として考えたい」と言及した。25年のE―1選手権を除く代表の10試合中、センターバック陣の出場数は瀬古(7試合)を筆頭に、渡辺(5試合)が続く。けが人が相次ぐ中、指揮官は選手層を広げる方針を選択した。

 冨安はカタールW杯では、先発が決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦だけ(出場は3試合)と悔しさが残った。24年アジア杯では「熱量が足りない」と、8強に終わったチームの責任を背負った。世界屈指の名門アーセナルに4季在籍し、実績とリーダーシップは申し分ない。最終ラインで複数ポジションをこなせる男の存在は、計り知れないほど大きい。(岩原 正幸)

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◆冨安のアーセナル時代(21年8月末~25年7月途中)の年度別成績と主な負傷離脱事例

▽21―22年度 21試合0得点 ふくらはぎ関連部位(肉離れなど)3回、ハムストリング肉離れ1回

▽22―23年度 21試合0得点 大腿部負傷1回、ハムストリング肉離れ1回、膝負傷1回

▽23―24年度 22試合2得点 ふくらはぎ関連部位(肉離れなど)2回

▽24―25年度 1試合0得点 膝負傷2回(再離脱含む)

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